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2008年11月28日(金)更新

【社長のためのブログ道】vol.19 ブログを「社長の履歴書」にする方法

●ブログを「社長の履歴書」にする方法

すでに社長ブログを続けている方なら、
それが「会社案内」や「名刺」よりも有効なことを実感しておられるでしょう。

面談前に社長ブログを見てからお会いする方も増えて、
円滑で濃密なコミュニケーションができるようになっているはずです。

しかし、社長ブログの効能は「会社案内」や「名刺」だけではありません。
ブログを年々続けるうちに、それは社長の生き様を映し、
これまで培った知恵や見識を蓄積する「履歴書」に成長します。

いずれはブログが「社史」に匹敵する文献に集大成されることでしょう。

今回は、自社の5年後10年後を見越して
社長ブログを「社長の履歴書」に進化させる見直し方法を考えます。
 
■毎年プロフィールを見直す

社長の履歴書は、年々成長しているはずです。

事業拡大に伴い事業所や関連会社が増えているかもしれません。
社会的信用が増して新たな公職に就かれることも多いでしょう。
社内外のメールマガジン・web・雑誌などで
コラム連載が始まっているかもしれません。

幸いにして、経営者会報ブログの場合、
「プロフィール」や「個人経歴」欄には、
印刷物や他のブログのような行数・文字数の制限がありません。
ですから、毎年、少しずつプロフィールを書き足したり、
書き換えたりすることができます。

新たにプロフィールに書き加えるのは大いなる楽しみです。
ご自身の歩み、成長の軌跡を実感して噛み締めることができるでしょう。
 
■概要と公式webを見直す

プロフィールと合わせて会社概要も見直します。
経営者会報ブログの「会社概要」「主力商品・サービス」には、
必要最低限の情報しか記載されません。
ですから、会社の変貌は主に社長ブログからリンクされる
会社の公式webサイトに表現されることになるでしょう。

したがって、決算期に伴う社長ブログの見直しと合わせて
会社の公式webサイトを吟味することがお勧めです。
三月決算の会社が多いとは思いますが、
いまのうちにその腹づもりでいれば、
スムースに運ぶでしょう。

本年度の事業計画や、新商品・サービス投入は反映されていますか。
社長の頭にある企業イメージはしっかり表現されていますか。
社長ブログと企業の公式webサイトは常に表裏一体です。
共に歩みを合わせて成長する必要があるのです。
 
■期首期末の総括と決意記事
 
年末年始のごあいさつもですが、
決算期首期末の総括記事と決意表明に関する記事を
社長ブログに書くことは大切です。

これからは中小企業であっても
年次報告書を社長ブログでも発表する時代になるでしょう。

もちろん決算書の発表は重要ですが、
それよりも、なぜこうした売上と利益になったかの説明が大切です。
弊社でも、業績がよい時も悪い時も
帝国データバンク等の調査機関に決算書と合わせた年次報告書を提出しています。

次の決算後には、ぜひそれを活用してブログで発表ができればと思います。

また、期首期末に合わせて、中期と年次の経営計画を策定している企業も多いでしょう。
その中から、お取引先やお客様にお知らせしたい内容を選んで、
わかりやすく社長ブログでお伝えしたいものです。
 
■日々の小さな感動、大きな感動

経営計画や年次報告が会社と社長の大枠を映す
「マクロ」の視点だとしたら、日々心動かされる
「小さな感動」や事業の節目で味わう「大きな感動」は「ミクロ」の視点でしょう。

むしろ、「社長の履歴書」で味わい深いのは
日常の「喜怒哀楽」です。

いつもうまくいく事業もなければ
挫折を味わわない人生もないでしょう。

一筋縄ではいかないからこそ、かつてのNHKの「プロジェクトX」は
感動と共感を生んだのです。

社長ブログは広報誌ではありません。
一期一会の「その時の私」を格好をつけずにありのままに書くことです。
信用不安などの恐れからどうしてもその時は書けないならば、
苦境を乗り切った時に書きましょう。

その生き様は、むしろ社長に心から惹かれるファンを
内外に増やすことにつながるでしょう。


すぐやる
■くめ のぶゆき氏 1963年生まれ。87年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、日興証券勤務等を経て、91年、父の経営する久米繊維工業入社。94年より社長。オーダーメイドのTシャツをネットを通じて受注・販売するビジネスモデルで、日経インターネットアワード、IT経営百選を受賞。IT活用の先駆者として知られる。著書に『メール道』『ブログ道』(ともにNTT出版)。最新刊は、『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』(日本実業出版社刊)。http://kume.keikai.topblog.jp/

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ボードメンバープロフィール

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くめ のぶゆき氏

久米信行(くめ・のぶゆき)

1963年東京下町生まれのTシャツメーカー三代目。

慶應義塾大学経済学部卒業後、87年、イマジニア株式会社に入社。ファミコンゲームソフトのゲームデザイナー兼飛び込み営業を担当する。
88年に日興證券株式会社に転職し、資金運用・相続診断システムの企画開発、ファイナンシャル・プランナー研修で活躍。
94年に家業である久米繊維工業株式会社の代表取締役に就任。

日本でこそ創りえるTシャツを目指し、グリーン電力とオーガニックコットンを生かす環境品質と、
クリエイターとJapanCoolを共創する文化品質を追求。
個人的なTシャツコレクションも数千枚に及び、全国のTシャツアート展・ワークショップ・エコイベントを支援する。

明治大学商学部「ベンチャービジネス論/起業プランニング論」講師。NPO法人CANPANセンター理事。東京商工会議所墨田支部IT分科会長。社団法人墨田区観光協会理事。

著書に、10万部を突破した『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』(日本実業出版社)、
Amazonでビジネス3部門第1位を獲得した『メール道』と『ブログ道』(ともにNTT出版)がある。
連載は、「経営者会報」「日経パソコン」「日経ネットマーケティング」「日経トップリーダー」ほか多数。

Twitter ID @nobukume
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