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【社長のためのブログ道】vol.4 社長ブログは難しくない(1)

投稿日時:2006/05/02(火) 16:16rss

経営者会報5月号
久米信行氏の『社長のためのブログ道』は、「月刊 経営者会報」にて好評連載中です。詳細とご購読のお申し込みは、http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm をご参照ください。(編集部)

●社長ブログは難しくない──朝礼や客先で話していることで十分(1)
久米繊維工業社長 久米信行


 文章を書くのが苦手で、ブログに何を書いてよいかわからない──。
 経営者向けのブログセミナーで、こうしたご質問やご意見をよくいただきます。
 
 しかし、ブログは公式文書や報告書のように書式や美観を気遣う必要はありません。日頃、社長が朝礼や客先で話していることを自然体で書き記すだけで、十分に大きな効果が期待できます。
 
■朝礼での話題をブログに

 毎日の朝礼は、ブログに書くべき話題の宝庫です。
 もちろん、社長自らが社員に熱く語る訓示やスピーチは、そのままブログの記事になるでしょう。
 
 お客様や取引先との対話や、新聞・雑誌の記事やテレビのニュースの中から心に響いた話の数々を、いつも社員に披露しているはずです。そうした朝礼スピーチを、そのまま簡潔に書けば、社員以上に熱心に聴いてくださる読者が日一日と増えていくはずです。
 
 話した内容を、まるごと詳しく書かずともかまいません。
 ブログならば、会社概要や商品のホームページや、インターネットで検索した関連記事へ「詳しくはこちら」とリンクすれば省略できるのです。
 
 ブログには、ごく短い要約文と、ご自身の意見や感想だけを書けばすむので簡便です。たとえ短い感想文でも、そこには経営者の理念・ビジョンや人柄がにじみ出ます。
 
 それから、朝礼での社員からの報告にも、ブログにふさわしいテーマが見つかるはずです。
 
 お客様からの喜びの声や熱いリクエストはもちろん、時にはクレームさえも、社長自ら「お客様志向」を示す絶好のテーマになります。厳しいクレームでも隠さず、トップ自らおわびをして敏速に対応すれば、むしろ社会的な評価が上がるからです。
 
 さらに、社長ブログで社員を実名でほめることはモラルアップにもつながるはずです。自分の報告が紹介されれば励みになります。「もっと社長に報告しよう、社内で情報共有しよう」と思うことでしょう。そして、自らブログを書こうという機運も盛り上がるはずです。
 
 次回は、お客さまに向けて、どのような点に留意すべきかを述べていきます。
 
ブログ道
■くめ のぶゆき氏 1963年生まれ。87年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、日興証券勤務等を経て、91年、父の経営する久米繊維工業入社。94年より社長。オーダーメイドのTシャツをネットを通じて受注・販売するビジネスモデルで、日経インターネットアワード、IT経営百選を受賞。IT活用の先駆者として知られる。著書に『メール道』『ブログ道』(ともにNTT出版)。http://kume.keikai.topblog.jp/

ボードメンバープロフィール

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くめ のぶゆき氏

久米信行(くめ・のぶゆき)

1963年東京下町生まれのTシャツメーカー三代目。

慶應義塾大学経済学部卒業後、87年、イマジニア株式会社に入社。ファミコンゲームソフトのゲームデザイナー兼飛び込み営業を担当する。
88年に日興證券株式会社に転職し、資金運用・相続診断システムの企画開発、ファイナンシャル・プランナー研修で活躍。
94年に家業である久米繊維工業株式会社の代表取締役に就任。

日本でこそ創りえるTシャツを目指し、グリーン電力とオーガニックコットンを生かす環境品質と、
クリエイターとJapanCoolを共創する文化品質を追求。
個人的なTシャツコレクションも数千枚に及び、全国のTシャツアート展・ワークショップ・エコイベントを支援する。

明治大学商学部「ベンチャービジネス論/起業プランニング論」講師。NPO法人CANPANセンター理事。東京商工会議所墨田支部IT分科会長。社団法人墨田区観光協会理事。

著書に、10万部を突破した『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』(日本実業出版社)、
Amazonでビジネス3部門第1位を獲得した『メール道』と『ブログ道』(ともにNTT出版)がある。
連載は、「経営者会報」「日経パソコン」「日経ネットマーケティング」「日経トップリーダー」ほか多数。

Twitter ID @nobukume
facebook+YouTube nobukume

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