久米信行の『言いわけばかりで動けない君に贈る33のエール』 | 経営者会報 (社長ブログ)
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【社長のためのブログ道】vol.9 ブログは未来の人財と出会う最強ツール
久米信行氏の『社長のためのブログ道』は、「月刊 経営者会報」にて好評連載中です。詳細とご購読のお申し込みは、http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm をご参照ください。(編集部)
●社長ブログは未来の“人財”と出会う最強ツール(1)
景気の回復で、人材獲得競争が再燃しつつあります。
少子高齢化も手伝い、今後、中小企業がよい“人財”(私は人は財産だと考えていますので“人財”と言っています)を獲得することは難しくなる一方でしょう。
そんな人財難時代、今後ますます頼りになるのが社長ブログです。もちろん「リクナビ」などへの登録も有効ではあるでしょう。
しかし、多くの大企業も登録している以上、苦戦を強いられるのは当然です。そこで、社長の夢や志を志望者に直接熱く伝えることができる、社長ブログが有効になるのです。
■中小企業ならではの働きがいに注目する
もとより、大企業に就職したい人と、中小企業やベンチャー企業に就職したい人とは、仕事や働きがいに対する考え方が異なりましょう。安定より挑戦を、部分よりも全体を、社風に染まるよりも自己実現を望む人たちも少なくないはずです。
私は、幸いにして、創業期のベンチャー、伝統的な大手金融機関での勤務経験を経て、祖父が起こし父が育てた老舗メーカーに戻りました。体験したどの企業形態も一長一短があり、中小企業にも大企業にはない働きがいがあると実感しました。
給料・福利厚生・休日などでは、現状、大企業にかなわなくとも、やりがいや仕事の面白さで勝ることはできます。夢や志の大きさでも負けません。企業成長やブランド価値向上の瞬間を、まさに当事者として実体験できる醍醐味もあるでしょう。
社長や幹部とも毎日顔を合わせ、その熱い想いに触れながら仕事ができる。お客様の生の声に触れつつ、経営全体を俯瞰しながら仕事をする。そんな臨場感も中小企業ならではです。
■社長が仕事を面白がればブログに人は集まる
ですから、自社で働く面白さを、社長自らがもっと積極的に自信をもって発信する必要があるでしょう。
わざわざ求人情報の形で情報発信をしなくともよいのです。社長が日々仕事を通じて味わった感動を、ブログにありのまま綴るだけでも大いに効果があるはずです。
とくに、社長自身が感じる「わが天職の醍醐味」は働きがいを求める入社志望者が最も知りたい情報です。
そして、社員のファインプレーやチームプレーを讃えながら、誰もが仕事を楽しみながら、全社一丸で経営目標を達成していることが社長ブログから伝わればよいのです。志望者もその輪の中に入って活躍したくなるでしょう。
次回は、具体的に未来の人財に向けて、何を語るかについてお話します。
■くめ のぶゆき氏 1963年生まれ。87年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、日興証券勤務等を経て、91年、父の経営する久米繊維工業入社。94年より社長。オーダーメイドのTシャツをネットを通じて受注・販売するビジネスモデルで、日経インターネットアワード、IT経営百選を受賞。IT活用の先駆者として知られる。著書に『メール道』『ブログ道』(ともにNTT出版)。http://kume.keikai.topblog.jp/
ボードメンバープロフィール
くめ のぶゆき氏
久米信行(くめ・のぶゆき)
1963年東京下町生まれのTシャツメーカー三代目。
慶應義塾大学経済学部卒業後、87年、イマジニア株式会社に入社。ファミコンゲームソフトのゲームデザイナー兼飛び込み営業を担当する。
88年に日興證券株式会社に転職し、資金運用・相続診断システムの企画開発、ファイナンシャル・プランナー研修で活躍。
94年に家業である久米繊維工業株式会社の代表取締役に就任。
日本でこそ創りえるTシャツを目指し、グリーン電力とオーガニックコットンを生かす環境品質と、
クリエイターとJapanCoolを共創する文化品質を追求。
個人的なTシャツコレクションも数千枚に及び、全国のTシャツアート展・ワークショップ・エコイベントを支援する。
明治大学商学部「ベンチャービジネス論/起業プランニング論」講師。NPO法人CANPANセンター理事。東京商工会議所墨田支部IT分科会長。社団法人墨田区観光協会理事。
著書に、10万部を突破した『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』(日本実業出版社)、
Amazonでビジネス3部門第1位を獲得した『メール道』と『ブログ道』(ともにNTT出版)がある。
連載は、「経営者会報」「日経パソコン」「日経ネットマーケティング」「日経トップリーダー」ほか多数。
Twitter ID @nobukume
facebook+YouTube nobukume
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