久米信行の『言いわけばかりで動けない君に贈る33のエール』 | 経営者会報 (社長ブログ)
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【社長のためのブログ道】vol.16 “ブログ3分法”で自然なネットコミを喚起
●“ブログ3分法”で自然なネットコミを喚起
社長ブログを書く時にお悩みになるのは
どこまで自社の宣伝をしてよいかという
「間合いや按配」でしょう。
自社商品の宣伝ばかりでは、逆に読者が離れてしまいそうです。
かといって趣味やグルメの話ばかりでも、
社長の人格が疑われてしまうかもしれません。
そこで、私は「自社の宣伝広報」「敬愛する縁者のご紹介」
「個人や家族のこと」について3分の1ずつ記事に書く、
「ブログ3分法」を心がけています。
■敬愛する縁者のご紹介
まず一番大切なのは、敬愛する縁者に関わる情報のご紹介でしょう。
お取引先、勉強会や商工会の仲間、
メールやブログを交換している友人などとの日々の交流のなかに、
ブログ記事にふさわしい内容があるはずです。
最初は「今日お会いした時、こんな素晴らしい話を聴いた」という
日記的な記事でもかまいません。
やがて、社長ブログの活用が進めば、ここぞという時、
縁者の商品やイベントをご紹介したくなるはずです。
「新商品の発売」「新店舗の出店」といったビジネスの新展開から
「新聞・雑誌で紹介された」「本を出版した」といった特別なイベントまで、
ブログで紹介したくなるニュースは、縁者の数だけ増えていきます。
ブログでご紹介すれば、縁者に大変喜ばれることはいうまでもありません。
縁者から思いやりにあふれたご紹介を受けた時には、
特別な感激を覚えるはずです。
いつか自分も報いなければと感じる方も多いでしょう。
そればかりではありません。
記事を書いたご自身も
自社PRをした時とはまた違う清々しい気持ちになるはずです。
元来、誰もが自分の好きな人や好きなものを
より多くの人に伝えたいという欲求を持っているのかもしれません。
ブログを書いていると
人に伝える心地よさを感じることが多々あります。
こうした感謝感激の心こそ、ブログでの相互紹介を
自然に育む原動力だと思うのです。
■個人や家族の些細な出来事
ブログ3分法で、もう一つ大切なテーマは
「個人や家族のこと」でしょう。
もちろん、最近読んだ本、出かけた演劇や音楽会の話でもいいでしょう。
いま打ち込んでいる趣味やスポーツのことなども最適です。
しかし、本当に読者や縁者が知りたいことは、
実はもっと些細な出来事なのかもしれません。
ブログの来訪者数などを見ますと、不思議なことに気づきます。
残念ながら、心を込めて経営理念を語った日よりも、
昨日食べた美味しいカレー屋さんの話をした日の方が
来訪者も反響も増えることが多いのです。
また、家族の話をするとブログが盛り上がることを、
すでに経験されている社長ブロガーも多いでしょう。
家族の話といっても
プライバシーに関わる写真入り名前入りの話題を書く必要はありません。
たとえば、子供と見ているアニメの話をさりげなく書いたら
予想外に盛り上がって驚いたことがあります。
また、日曜日に公園で子供とキャッチボールを楽しんだという、
さりげない一行に反応する縁者もいらっしゃるのです。
おそらく、多くの人が思い描く「社長のイメージ」は
かなり偏っているのかもしれません。
だからこそ、身近で普通の生活をしている、
社長の日常に共感していただけるのでしょう。
■ここぞという時の自社PR
3分法の最後に、ようやく自社の宣伝広報となります。
ここで最重要の商品やイベントなどを中心に記事を書くことになるでしょう。
しかし、縁者をご紹介している時も
個人の趣味や家族の話をしている時も、
実は自社PRに貢献しているはずです。
なぜなら、中小企業においては社長こそが会社の顔だからです。
社長ブログ時代には、社長のお人柄や暮らしぶりまでがブランディングに結びつきます。
ブログで社長の日常に興味をもち共感しているからこそ、
ここぞという時の自社PRも真摯に受け止めてもらえるのでしょう。
そして、頼まれるまでもなく、
ご自身のブログで紹介してくださる人が増え、
自然なネットコミが広がっていくのです。
■トラックバックでネットコミと縁を広げる
付け加えると、敬愛する縁者のブログを読んで、
そこに書かれたお勧め商品やイベント情報を
ご自身のブログで紹介して応援したくなる場合も多いはずです。
そんな時は、ただ記事を書くだけでなく
トラックバック機能を合わせて活用しましょう。
トラックバックとは、縁者のブログ記事から、
ご自身の応援記事へのリンクを貼る機能です。
たとえば、縁者の新商品紹介記事から
「その商品を試したら最高」というご自身の記事にトラックバックすれば、
読者は双方の記事を読んで
理解と信頼を深めることができるのです。
その手順は…
①縁者ブログ記事でトラックバックURLをコピー
②ブログ記事入力のトラックバック欄にペースト
③ブログ記事文末に縁者ブログへのリンクを
親しい縁者以外には
メールなどでトラックバックの了承を受けましょう。
また、記事の文末に、縁者ブログへのURLリンクを貼るのが礼儀です。
その結果、相互リンクとなり、読者を誘導しあう効果や
検索エンジンの上位に表示される効果が期待できます。
ネットコミがさらに広がるのです。
次回は「経営者会報ブログ オフ会の効用」です。
■くめ のぶゆき氏 1963年生まれ。87年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、日興証券勤務等を経て、91年、父の経営する久米繊維工業入社。94年より社長。オーダーメイドのTシャツをネットを通じて受注・販売するビジネスモデルで、日経インターネットアワード、IT経営百選を受賞。IT活用の先駆者として知られる。著書に『メール道』『ブログ道』(ともにNTT出版)。http://kume.keikai.topblog.jp/
社長ブログを書く時にお悩みになるのは
どこまで自社の宣伝をしてよいかという
「間合いや按配」でしょう。
自社商品の宣伝ばかりでは、逆に読者が離れてしまいそうです。
かといって趣味やグルメの話ばかりでも、
社長の人格が疑われてしまうかもしれません。
そこで、私は「自社の宣伝広報」「敬愛する縁者のご紹介」
「個人や家族のこと」について3分の1ずつ記事に書く、
「ブログ3分法」を心がけています。
■敬愛する縁者のご紹介
まず一番大切なのは、敬愛する縁者に関わる情報のご紹介でしょう。
お取引先、勉強会や商工会の仲間、
メールやブログを交換している友人などとの日々の交流のなかに、
ブログ記事にふさわしい内容があるはずです。
最初は「今日お会いした時、こんな素晴らしい話を聴いた」という
日記的な記事でもかまいません。
やがて、社長ブログの活用が進めば、ここぞという時、
縁者の商品やイベントをご紹介したくなるはずです。
「新商品の発売」「新店舗の出店」といったビジネスの新展開から
「新聞・雑誌で紹介された」「本を出版した」といった特別なイベントまで、
ブログで紹介したくなるニュースは、縁者の数だけ増えていきます。
ブログでご紹介すれば、縁者に大変喜ばれることはいうまでもありません。
縁者から思いやりにあふれたご紹介を受けた時には、
特別な感激を覚えるはずです。
いつか自分も報いなければと感じる方も多いでしょう。
そればかりではありません。
記事を書いたご自身も
自社PRをした時とはまた違う清々しい気持ちになるはずです。
元来、誰もが自分の好きな人や好きなものを
より多くの人に伝えたいという欲求を持っているのかもしれません。
ブログを書いていると
人に伝える心地よさを感じることが多々あります。
こうした感謝感激の心こそ、ブログでの相互紹介を
自然に育む原動力だと思うのです。
■個人や家族の些細な出来事
ブログ3分法で、もう一つ大切なテーマは
「個人や家族のこと」でしょう。
もちろん、最近読んだ本、出かけた演劇や音楽会の話でもいいでしょう。
いま打ち込んでいる趣味やスポーツのことなども最適です。
しかし、本当に読者や縁者が知りたいことは、
実はもっと些細な出来事なのかもしれません。
ブログの来訪者数などを見ますと、不思議なことに気づきます。
残念ながら、心を込めて経営理念を語った日よりも、
昨日食べた美味しいカレー屋さんの話をした日の方が
来訪者も反響も増えることが多いのです。
また、家族の話をするとブログが盛り上がることを、
すでに経験されている社長ブロガーも多いでしょう。
家族の話といっても
プライバシーに関わる写真入り名前入りの話題を書く必要はありません。
たとえば、子供と見ているアニメの話をさりげなく書いたら
予想外に盛り上がって驚いたことがあります。
また、日曜日に公園で子供とキャッチボールを楽しんだという、
さりげない一行に反応する縁者もいらっしゃるのです。
おそらく、多くの人が思い描く「社長のイメージ」は
かなり偏っているのかもしれません。
だからこそ、身近で普通の生活をしている、
社長の日常に共感していただけるのでしょう。
■ここぞという時の自社PR
3分法の最後に、ようやく自社の宣伝広報となります。
ここで最重要の商品やイベントなどを中心に記事を書くことになるでしょう。
しかし、縁者をご紹介している時も
個人の趣味や家族の話をしている時も、
実は自社PRに貢献しているはずです。
なぜなら、中小企業においては社長こそが会社の顔だからです。
社長ブログ時代には、社長のお人柄や暮らしぶりまでがブランディングに結びつきます。
ブログで社長の日常に興味をもち共感しているからこそ、
ここぞという時の自社PRも真摯に受け止めてもらえるのでしょう。
そして、頼まれるまでもなく、
ご自身のブログで紹介してくださる人が増え、
自然なネットコミが広がっていくのです。
■トラックバックでネットコミと縁を広げる
付け加えると、敬愛する縁者のブログを読んで、
そこに書かれたお勧め商品やイベント情報を
ご自身のブログで紹介して応援したくなる場合も多いはずです。
そんな時は、ただ記事を書くだけでなく
トラックバック機能を合わせて活用しましょう。
トラックバックとは、縁者のブログ記事から、
ご自身の応援記事へのリンクを貼る機能です。
たとえば、縁者の新商品紹介記事から
「その商品を試したら最高」というご自身の記事にトラックバックすれば、
読者は双方の記事を読んで
理解と信頼を深めることができるのです。
その手順は…
①縁者ブログ記事でトラックバックURLをコピー
②ブログ記事入力のトラックバック欄にペースト
③ブログ記事文末に縁者ブログへのリンクを
親しい縁者以外には
メールなどでトラックバックの了承を受けましょう。
また、記事の文末に、縁者ブログへのURLリンクを貼るのが礼儀です。
その結果、相互リンクとなり、読者を誘導しあう効果や
検索エンジンの上位に表示される効果が期待できます。
ネットコミがさらに広がるのです。
次回は「経営者会報ブログ オフ会の効用」です。
■くめ のぶゆき氏 1963年生まれ。87年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、日興証券勤務等を経て、91年、父の経営する久米繊維工業入社。94年より社長。オーダーメイドのTシャツをネットを通じて受注・販売するビジネスモデルで、日経インターネットアワード、IT経営百選を受賞。IT活用の先駆者として知られる。著書に『メール道』『ブログ道』(ともにNTT出版)。http://kume.keikai.topblog.jp/
ボードメンバープロフィール
くめ のぶゆき氏
久米信行(くめ・のぶゆき)
1963年東京下町生まれのTシャツメーカー三代目。
慶應義塾大学経済学部卒業後、87年、イマジニア株式会社に入社。ファミコンゲームソフトのゲームデザイナー兼飛び込み営業を担当する。
88年に日興證券株式会社に転職し、資金運用・相続診断システムの企画開発、ファイナンシャル・プランナー研修で活躍。
94年に家業である久米繊維工業株式会社の代表取締役に就任。
日本でこそ創りえるTシャツを目指し、グリーン電力とオーガニックコットンを生かす環境品質と、
クリエイターとJapanCoolを共創する文化品質を追求。
個人的なTシャツコレクションも数千枚に及び、全国のTシャツアート展・ワークショップ・エコイベントを支援する。
明治大学商学部「ベンチャービジネス論/起業プランニング論」講師。NPO法人CANPANセンター理事。東京商工会議所墨田支部IT分科会長。社団法人墨田区観光協会理事。
著書に、10万部を突破した『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』(日本実業出版社)、
Amazonでビジネス3部門第1位を獲得した『メール道』と『ブログ道』(ともにNTT出版)がある。
連載は、「経営者会報」「日経パソコン」「日経ネットマーケティング」「日経トップリーダー」ほか多数。
Twitter ID @nobukume
facebook+YouTube nobukume
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