久米信行の『言いわけばかりで動けない君に贈る33のエール』 | 経営者会報 (社長ブログ)
皆様がブログを書かれる際の心構えを中心にアドバイスします
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【社長のためのブログ道】vol.18 社長ブログはどこで書くか
●社長ブログはどこで書くか
社長ブログは「どこで書けばよいか」というご質問をよくいただきます。
数ある有料・無料のブログサービスの中からどれを使えばよいか。
あるいは自社サイト内にブログを開設するか。
お悩みの方は多いようです。
私も様々なブログサービスを活用して書いておりますが
それぞれ一長一短です。
どれがベストかは、何を重視するかで変わってきます。
■無料ブログの魅力と弱点
私のブログデビューは楽天ブログでした。
なんといっても無料で手軽に始められるのは魅力です。
集客力は抜群で、検索エンジンにも強く、すぐに読者は増えました。
しかし、難点もありました。
まず、読者やブログ仲間の顔が見えないのです。
来訪者のプロフィールを見ても、
実名も所属も明らかでない場合がほとんどで不安になります。
また、知的所有権の制限もあって、
将来、ブログの記事を自社のサイトなどに流用したい場合や
まとめて出版したい場合に問題が出る可能性があります。
さらに厳しいのは商業利用に制限があることです。
例えば楽天に出店しているお店へのリンクやアフィリエイトはよいのですが、
他のモールなどへのリンクはできない場合があります。
やはり無料サービスは、無料サービスゆえの限界が目につくのです。
アクセスを増やすためのPRと割り切ってお知らせだけ書いていればよいかもしれません。
しかし、読むべき人が読み、品格や信用を重んじる社長ブログを書く場としては
ふさわしくないでしょう。
■経営者会報ブログ
そこで、私は一昨年、経営者会報ブログがオープンするやいなや、
私自身の社長ブログも引っ越しをいたしました。
毎月1万円というコストに、
無料ブログに親しんだ方は驚かれるかもしれません。
裏返せばブログに真剣な経営者層しか参加できない特別な場という意味でもあります。
有料であるがゆえ、知的所有権がすべて確保されて
将来の出版にも有利です。
もちろん経営者専用のブログですから、
自社の宣伝やPRをしない方が不自然です。
アフィリエイトも自由ですから、
将来は尊敬し合う経営者同士で相互紹介をすることにもなるでしょう。
何より一番の魅力は、経営者会報の記者が、
社長ブログに注目して読んでくれることです。
もちろん、他の新聞・雑誌の記者にも愛読者がいらっしゃるので、
毎日の社長ブログが言わばプレスリリースの役割を果たしているわけです。
経営者会報の特集記事にちなんだ今週のお題に的確に答えた記事を書くことで、
取材していただく確率も高まることでしょう。
また、元気な経営者の方々にオフ会でお会いできるのも大きな楽しみです。
経済産業省のIT経営百選に選ばれた企業に
経営者会報ブロガーが多数いらっしゃることを見ても
その会で学ぶことが多いことがわかるでしょう。
■自社サイトで社長ブログ?
今のところ、私は自社のwebサイトで
社長ブログを書く予定はありません。
中小企業の場合、自社ブログでは集客力や検索エンジン対応力が
限られてしまうからです。
囲碁の名人が、碁盤を広く見て、要所要所に布石を打っては
陣地を広げていくように、社長ブログも、
自社サイトとは違う要所で書く方が効果的だと考えます。
そうすれば、検索すれば、別のサイトとして並びますし、
社長ブログから新たなお客様を自社サイトに誘導することもできましょう。
わざわざ自社サイトに社長ブログを置かなくとも、
トップページに社長ブログ紹介のバナーかリンクをはればよいのです。
■ 業界別ブログで社長ブログ
布石を置く戦略の応用として
お客様候補がたくさん見ていそうな場所で
社長ブログを書くことが考えられます。
今後は業界別・顧客分類別・テーマ別のブログサービスや
SNSが提供されるようになるでしょう。
やみくもアクセス数を増やすよりも、
一番読んでいただきたい読者層に
確実に毎日見ていただける方が効果的です。
異業種やマスメディアも含めて広く
自社をPRしたい場合は、経営者会報ブログのような場で書く。
特別な業種や顧客に向けて深くコミュニケーションした場合は
テーマ別ブログで書く。
こうして、状況に合わせて書く場所も内容も分けることこそ
社長ブログの理想型だと考えます。
■くめ のぶゆき氏 1963年生まれ。87年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、日興証券勤務等を経て、91年、父の経営する久米繊維工業入社。94年より社長。オーダーメイドのTシャツをネットを通じて受注・販売するビジネスモデルで、日経インターネットアワード、IT経営百選を受賞。IT活用の先駆者として知られる。著書に『メール道』『ブログ道』(ともにNTT出版)。最新刊は、『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』(日本実業出版社刊)。http://kume.keikai.topblog.jp/
社長ブログは「どこで書けばよいか」というご質問をよくいただきます。
数ある有料・無料のブログサービスの中からどれを使えばよいか。
あるいは自社サイト内にブログを開設するか。
お悩みの方は多いようです。
私も様々なブログサービスを活用して書いておりますが
それぞれ一長一短です。
どれがベストかは、何を重視するかで変わってきます。
■無料ブログの魅力と弱点
私のブログデビューは楽天ブログでした。
なんといっても無料で手軽に始められるのは魅力です。
集客力は抜群で、検索エンジンにも強く、すぐに読者は増えました。
しかし、難点もありました。
まず、読者やブログ仲間の顔が見えないのです。
来訪者のプロフィールを見ても、
実名も所属も明らかでない場合がほとんどで不安になります。
また、知的所有権の制限もあって、
将来、ブログの記事を自社のサイトなどに流用したい場合や
まとめて出版したい場合に問題が出る可能性があります。
さらに厳しいのは商業利用に制限があることです。
例えば楽天に出店しているお店へのリンクやアフィリエイトはよいのですが、
他のモールなどへのリンクはできない場合があります。
やはり無料サービスは、無料サービスゆえの限界が目につくのです。
アクセスを増やすためのPRと割り切ってお知らせだけ書いていればよいかもしれません。
しかし、読むべき人が読み、品格や信用を重んじる社長ブログを書く場としては
ふさわしくないでしょう。
■経営者会報ブログ
そこで、私は一昨年、経営者会報ブログがオープンするやいなや、
私自身の社長ブログも引っ越しをいたしました。
毎月1万円というコストに、
無料ブログに親しんだ方は驚かれるかもしれません。
裏返せばブログに真剣な経営者層しか参加できない特別な場という意味でもあります。
有料であるがゆえ、知的所有権がすべて確保されて
将来の出版にも有利です。
もちろん経営者専用のブログですから、
自社の宣伝やPRをしない方が不自然です。
アフィリエイトも自由ですから、
将来は尊敬し合う経営者同士で相互紹介をすることにもなるでしょう。
何より一番の魅力は、経営者会報の記者が、
社長ブログに注目して読んでくれることです。
もちろん、他の新聞・雑誌の記者にも愛読者がいらっしゃるので、
毎日の社長ブログが言わばプレスリリースの役割を果たしているわけです。
経営者会報の特集記事にちなんだ今週のお題に的確に答えた記事を書くことで、
取材していただく確率も高まることでしょう。
また、元気な経営者の方々にオフ会でお会いできるのも大きな楽しみです。
経済産業省のIT経営百選に選ばれた企業に
経営者会報ブロガーが多数いらっしゃることを見ても
その会で学ぶことが多いことがわかるでしょう。
■自社サイトで社長ブログ?
今のところ、私は自社のwebサイトで
社長ブログを書く予定はありません。
中小企業の場合、自社ブログでは集客力や検索エンジン対応力が
限られてしまうからです。
囲碁の名人が、碁盤を広く見て、要所要所に布石を打っては
陣地を広げていくように、社長ブログも、
自社サイトとは違う要所で書く方が効果的だと考えます。
そうすれば、検索すれば、別のサイトとして並びますし、
社長ブログから新たなお客様を自社サイトに誘導することもできましょう。
わざわざ自社サイトに社長ブログを置かなくとも、
トップページに社長ブログ紹介のバナーかリンクをはればよいのです。
■ 業界別ブログで社長ブログ
布石を置く戦略の応用として
お客様候補がたくさん見ていそうな場所で
社長ブログを書くことが考えられます。
今後は業界別・顧客分類別・テーマ別のブログサービスや
SNSが提供されるようになるでしょう。
やみくもアクセス数を増やすよりも、
一番読んでいただきたい読者層に
確実に毎日見ていただける方が効果的です。
異業種やマスメディアも含めて広く
自社をPRしたい場合は、経営者会報ブログのような場で書く。
特別な業種や顧客に向けて深くコミュニケーションした場合は
テーマ別ブログで書く。
こうして、状況に合わせて書く場所も内容も分けることこそ
社長ブログの理想型だと考えます。
■くめ のぶゆき氏 1963年生まれ。87年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、日興証券勤務等を経て、91年、父の経営する久米繊維工業入社。94年より社長。オーダーメイドのTシャツをネットを通じて受注・販売するビジネスモデルで、日経インターネットアワード、IT経営百選を受賞。IT活用の先駆者として知られる。著書に『メール道』『ブログ道』(ともにNTT出版)。最新刊は、『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』(日本実業出版社刊)。http://kume.keikai.topblog.jp/
ボードメンバープロフィール
くめ のぶゆき氏
久米信行(くめ・のぶゆき)
1963年東京下町生まれのTシャツメーカー三代目。
慶應義塾大学経済学部卒業後、87年、イマジニア株式会社に入社。ファミコンゲームソフトのゲームデザイナー兼飛び込み営業を担当する。
88年に日興證券株式会社に転職し、資金運用・相続診断システムの企画開発、ファイナンシャル・プランナー研修で活躍。
94年に家業である久米繊維工業株式会社の代表取締役に就任。
日本でこそ創りえるTシャツを目指し、グリーン電力とオーガニックコットンを生かす環境品質と、
クリエイターとJapanCoolを共創する文化品質を追求。
個人的なTシャツコレクションも数千枚に及び、全国のTシャツアート展・ワークショップ・エコイベントを支援する。
明治大学商学部「ベンチャービジネス論/起業プランニング論」講師。NPO法人CANPANセンター理事。東京商工会議所墨田支部IT分科会長。社団法人墨田区観光協会理事。
著書に、10万部を突破した『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』(日本実業出版社)、
Amazonでビジネス3部門第1位を獲得した『メール道』と『ブログ道』(ともにNTT出版)がある。
連載は、「経営者会報」「日経パソコン」「日経ネットマーケティング」「日経トップリーダー」ほか多数。
Twitter ID @nobukume
facebook+YouTube nobukume
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