大きくする 標準 小さくする
  • トップページ
  • 【社長のためのブログ道】vol.21 ブログ署名で会社と社長をPR

«前の記事へ 次の記事へ»


【社長のためのブログ道】vol.21 ブログ署名で会社と社長をPR

投稿日時:2009/01/20(火) 16:47rss

●ブログ署名で会社と社長をPR

最近は、文末に「電子署名」をつけないメールを見かけることは、
さすがに少なくなりました。

しかし、ブログの文末に署名をつけている人は
まだ少数派のようです。

匿名・匿プロフィールでブログを書く人が多いからですが、
経営者が、会社・社長のブランディングと集客を目的に書く
「経営者ブログ」では署名が必須でといえます。

■署名記事で文責を明らかに

新聞や雑誌の記事でも、匿名の記事と、
役職と記者名を明らかにした署名記事とでは、
信憑性と重みが違います。

ブログでは、さらに署名記事を書くことが重要です。
ブログの大多数が出所不明、文責不明で、
怪しく思われがちだからです。

企業名、社長名はもちろん、会社概要からプロフィールまで
公開している経営者ブログだからこそ、
堂々と署名を添えて責任を負いたいものです。

「ブログの題名にも名前があるから記事ごとの署名は不要」
という考えもあると思いますが、
検索してたまたま訪れた読者は、お目当ての記事だけを読んで
帰ってしまうこともあるはずです。

題名もプロフィールも見ない方もいるでしょう。

この一期一会の機会をとらえて、
会社名だけでも憶えていただくためにも
記事を読み終えた後に自然に眼がいく
「文末の署名」が効果的なのです。

また、メールと違って画像も表示できるので、
企業ロゴを署名に盛り込むのも効果的です。

このブログ署名の最大の役割は、
会社のwebサイトやネットショップへのリンク誘導です。
ブログ記事を通じて執筆者に関心をもってもらい、
署名にある会社のURLも合わせてクリックしていただくのです。

なお、上級者ブロガーなら
「今お奨めの商品」「新発売の商品」などの一行紹介コピーと
URLをさりげなく添えて、相乗効果を上げたいものです。
 
■検索エンジン対策にもなる

社長が、経営者会報ブログなど、
社外の有力ブログで書いているのであれば、
ますます署名から会社webサイトへのリンクが重要になります。

多くのロボット型検索エンジンが
「有力サイトからのリンク数」を重視して
表示順位を決めていると思われるからです。

プロフィールやリンク集からは、すでに
会社のwebサイトのトップページにリンクが張られているかもしれません。

しかし、新商品、イベント情報や経営理念、環境方針といった
個別ページにはリンクされていないはずです。

重要キーワードが含まれ、
ぜひ読者に読んでいただきたいページには、
うまく署名リンクを活用したいものです。
 
■シンプルでくどくない署名法

ただし、せっかくのブログ署名もあまり長すぎると
営業色が強くなって、くどく感じられるかもしれません。

ブログ署名の場合は、メール署名と違い、
長いURLを書かずに済む方法があります。

たとえば、「会社名」と「会社のURL」を
二行で併記する代わりに、
 会社名 と1行で記述すればよいのです。

そうすれば、署名に表示されるのは「会社名」だけになり、
そこをクリックすれば、
ちゃんと会社のwebサイトにリンクされます。

問い合わせフォームや問い合わせ方法などを示したページに
リンクすればスマートです。

私の場合、様々な種類のブログ署名、メール署名などを列挙した
テキストファイル「署名.TXT」を作って活用しています。

パソコンのデスクトップ画面に「署名.TXT」を置いて、
すぐに開けるようにしておくのです。

そうすれば、ブログを書く時やメールを書く時など、
文末に簡単にコピー&ペーストができて便利です。

さらに応用するなら、お薦め商品別、リンク先ページ別の
各種ブログ署名を用意しておくとよいでしょう。

そうすれば、まるで日替わり署名のように
変化をつけることもできます。
 
■会社共通の署名でCI

経営者以外にもブログを書く経営幹部や社員が増えてきたら、
署名も統一したいところです。

会社のロゴや名刺をデザインして統一するのと同じ発想です。

CIの一環として、ブログ署名、メール署名などを
デザインすることが今後は一般的になるでしょう。

一方で、Web2・0時代は社員一人ひとりの個性も大切です。
しかし、個性は、定型署名の中の各社員専用のキャッチコピーや
リンク先の個人ブログで表現するようにしましょう。


すぐやる
■くめ のぶゆき氏 1963年生まれ。87年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、日興証券勤務等を経て、91年、父の経営する久米繊維工業入社。94年より社長。オーダーメイドのTシャツをネットを通じて受注・販売するビジネスモデルで、日経インターネットアワード、IT経営百選を受賞。IT活用の先駆者として知られる。著書に『メール道』『ブログ道』(ともにNTT出版)。最新刊は、『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』(日本実業出版社刊)。http://kume.keikai.topblog.jp/

ボードメンバープロフィール

board_member

くめ のぶゆき氏

久米信行(くめ・のぶゆき)

1963年東京下町生まれのTシャツメーカー三代目。

慶應義塾大学経済学部卒業後、87年、イマジニア株式会社に入社。ファミコンゲームソフトのゲームデザイナー兼飛び込み営業を担当する。
88年に日興證券株式会社に転職し、資金運用・相続診断システムの企画開発、ファイナンシャル・プランナー研修で活躍。
94年に家業である久米繊維工業株式会社の代表取締役に就任。

日本でこそ創りえるTシャツを目指し、グリーン電力とオーガニックコットンを生かす環境品質と、
クリエイターとJapanCoolを共創する文化品質を追求。
個人的なTシャツコレクションも数千枚に及び、全国のTシャツアート展・ワークショップ・エコイベントを支援する。

明治大学商学部「ベンチャービジネス論/起業プランニング論」講師。NPO法人CANPANセンター理事。東京商工会議所墨田支部IT分科会長。社団法人墨田区観光協会理事。

著書に、10万部を突破した『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』(日本実業出版社)、
Amazonでビジネス3部門第1位を獲得した『メール道』と『ブログ道』(ともにNTT出版)がある。
連載は、「経営者会報」「日経パソコン」「日経ネットマーケティング」「日経トップリーダー」ほか多数。

Twitter ID @nobukume
facebook+YouTube nobukume

<<  2024年11月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近の記事

このブログの記事タイトル一覧(58)


RSS