久米信行の『言いわけばかりで動けない君に贈る33のエール』 | 経営者会報 (社長ブログ)
皆様がブログを書かれる際の心構えを中心にアドバイスします
- トップページ
- 【新著連載】Q17.つきあう人の幅を広げたい
【新著連載】Q17.つきあう人の幅を広げたい
15万部突破!『すぐやる!技術』の著者であり、当「経営者会報ブログ」のプロデューサーでもある久米信行さんの次回作ご執筆原稿をリアルタイムで公開させていただいております! ぜひコメント、トラックバックをお寄せください。
Q.つきあう人の幅を広げたい
→A.生涯の師を3人見つける
その人の「これまでの生き方」と「これからの可能性」は、深くおつきあいしている人たちを見ればわかります。これまでのキャリアを通じ、そこで出会える最高の人たちと公私共に交流している人もいれば、公私を分けてご縁が広がらない人もいます。現在の職場は、決して、ただ給料をもらう場所ではありません。自分のスキルを磨く修行の場であると同時に、将来、もっと大きな夢を実現するための師匠やパートナーを見つける場所なのです。ですから、私の明治大学商学部の講義では、「選ばれる自分になる。生涯の師やパートナーに出会う。認められる。」と毎回唱和するのです。
例えば、私が日興證券で働いた20代後半の5年間には、まったく異なる知見と経験を持つ「3人の素晴らしい師匠」に出会うことができました。
●そうそう出会えない達人たちの出会いをくれた師匠
まず、イマジニア時代の元上司で、私を日興證券に誘ってくださった神戸孝さんは、今や、日本を代表する独立系ファイナンシャル・プランナー(FP)として、マスメディアや講演活動でも大活躍をされています。若輩の私に、相続・診断システムの企画開発という大きなチャンスをくださり、私の人生を切り開いてくれた大恩人です。
神戸さんは、ベンチャー企業のイマジニアで働く前は、三菱銀行で銀行マンとして活躍されていました。そこで、銀行と証券の両方の知識を持ち、なおかつ、いち早くFPの重要性を理解されていました。ですから、会社の枠を超えて、銀行、証券、保険、不動産、税理士、コンサルタントなどとのネットワークを広げて、様々な勉強会や集まりにも、私をよく連れて行ってくださいました。だからこそ、私は、一つの業態、一つの会社にいたら、どんなに頑張っても出会えない素晴らしい達人たちの生き方や考え方に触れることができたのです。何より、神戸さん独自の、十年先を見据えた柔軟で幅広い発想と、社内外からスペシャリストを集めるネットワーク力が、新しい事業を起こす起業家として求められる「資質」だと体感できました。
●冷静に未来を予見する「あるべき経営者の姿」を教えてくれた師匠
それから、日興證券でFP事業を企画した、当時 社長室次長、稲葉 喜一さんとの出逢いも、私にとってかけがえのないものです。稲葉さんは、その後、日興アセットマネジメントの常務を務められ、今はネットなどで投資家教育をされています。
稲葉さんは、株が大好きだった企業経営者のお父様から「どうすれば儲けられるか」というミッションを受けて、日興證券に入社したそうです。東大を卒業後、米国のビジネススクールでも学ばれ、証券会社では一貫して経営企画・営業企画を歴任されていました。まさに日興證券の頭脳として活躍されていた稲葉さんからは、金融ビッグバンやインターネットの普及で、金融機関がどのようにいかに激変するかというヴィジョンを教えていただきました。バブルで誰もが浮かれている中で、冷静に未来を予見する「あるべき経営者の姿」を、稲葉さんから学んだのです。さらに、大きな組織では「面従腹背」で「自己保身」に走る中間管理職が増えるか、それを変えるのが難しいかということも教わりました。何より、経営者となる私に役立ったのは、日本人の常識を超える経営者目線での「金融市場の見方、投資の方法、金融機関との付き合い方」を学べたことです。稲葉さんとご一緒に、「証券会社が教えない危ないネット取引、上手いネット取引」という本を執筆したことも忘れられません。
●「かわいいやっちゃ」と思われるコミュニケーション術の師匠
それから、同じ部門で支店とのパイプ役を果たされた笠榮一さんからは、営業の極意を学びました。笠さんは、個人営業を皮切りに、トヨタなどの法人営業で驚くべき成績を挙げられ、後に監査法人トーマツの顧問などを歴任されました。
笠さんからは「営業は会う前に7割が決まる、お客様個人の好きなものごとがわかれば半分終わったも同じ」と教わりました。私が講演で伝える「かわいいやっちゃ」と思われるコミュニケーション術は笠さんから学んだのです。最初にお客様になってくださった方と最晩年まで個人的につきあう「情の深さ」に感動し、時には富士山頂から数百枚の暑中見舞いはがきを出す「遊び心」と「見えない努力」に驚いたのです。
日興證券で出会った3人の師匠と、家族ぐるみのおつきあいができたことが、私の喜びであり誇りです。起業家になるための大きな財産だと心から感謝しているのです。
A.生涯の師を3人見つける
【バックナンバー】
Q08.若くて経験もなくて不安です
Q09.失敗するのが怖い
Q10.部下がいないうちは大きなことに挑戦できない?
Q11.自分の力不足をさらけ出すのが怖い
Q12.人から笑われるのが怖いんです
Q13.「とるべきリスク」とはどんなものですか?
Q14.もっと大きな仕事をしたい
Q15.未来を見通す目がほしい
Q16.すぐに現状に満足してしまう
Q.つきあう人の幅を広げたい
→A.生涯の師を3人見つける
その人の「これまでの生き方」と「これからの可能性」は、深くおつきあいしている人たちを見ればわかります。これまでのキャリアを通じ、そこで出会える最高の人たちと公私共に交流している人もいれば、公私を分けてご縁が広がらない人もいます。現在の職場は、決して、ただ給料をもらう場所ではありません。自分のスキルを磨く修行の場であると同時に、将来、もっと大きな夢を実現するための師匠やパートナーを見つける場所なのです。ですから、私の明治大学商学部の講義では、「選ばれる自分になる。生涯の師やパートナーに出会う。認められる。」と毎回唱和するのです。
例えば、私が日興證券で働いた20代後半の5年間には、まったく異なる知見と経験を持つ「3人の素晴らしい師匠」に出会うことができました。
●そうそう出会えない達人たちの出会いをくれた師匠
まず、イマジニア時代の元上司で、私を日興證券に誘ってくださった神戸孝さんは、今や、日本を代表する独立系ファイナンシャル・プランナー(FP)として、マスメディアや講演活動でも大活躍をされています。若輩の私に、相続・診断システムの企画開発という大きなチャンスをくださり、私の人生を切り開いてくれた大恩人です。
神戸さんは、ベンチャー企業のイマジニアで働く前は、三菱銀行で銀行マンとして活躍されていました。そこで、銀行と証券の両方の知識を持ち、なおかつ、いち早くFPの重要性を理解されていました。ですから、会社の枠を超えて、銀行、証券、保険、不動産、税理士、コンサルタントなどとのネットワークを広げて、様々な勉強会や集まりにも、私をよく連れて行ってくださいました。だからこそ、私は、一つの業態、一つの会社にいたら、どんなに頑張っても出会えない素晴らしい達人たちの生き方や考え方に触れることができたのです。何より、神戸さん独自の、十年先を見据えた柔軟で幅広い発想と、社内外からスペシャリストを集めるネットワーク力が、新しい事業を起こす起業家として求められる「資質」だと体感できました。
●冷静に未来を予見する「あるべき経営者の姿」を教えてくれた師匠
それから、日興證券でFP事業を企画した、当時 社長室次長、稲葉 喜一さんとの出逢いも、私にとってかけがえのないものです。稲葉さんは、その後、日興アセットマネジメントの常務を務められ、今はネットなどで投資家教育をされています。
稲葉さんは、株が大好きだった企業経営者のお父様から「どうすれば儲けられるか」というミッションを受けて、日興證券に入社したそうです。東大を卒業後、米国のビジネススクールでも学ばれ、証券会社では一貫して経営企画・営業企画を歴任されていました。まさに日興證券の頭脳として活躍されていた稲葉さんからは、金融ビッグバンやインターネットの普及で、金融機関がどのようにいかに激変するかというヴィジョンを教えていただきました。バブルで誰もが浮かれている中で、冷静に未来を予見する「あるべき経営者の姿」を、稲葉さんから学んだのです。さらに、大きな組織では「面従腹背」で「自己保身」に走る中間管理職が増えるか、それを変えるのが難しいかということも教わりました。何より、経営者となる私に役立ったのは、日本人の常識を超える経営者目線での「金融市場の見方、投資の方法、金融機関との付き合い方」を学べたことです。稲葉さんとご一緒に、「証券会社が教えない危ないネット取引、上手いネット取引」という本を執筆したことも忘れられません。
●「かわいいやっちゃ」と思われるコミュニケーション術の師匠
それから、同じ部門で支店とのパイプ役を果たされた笠榮一さんからは、営業の極意を学びました。笠さんは、個人営業を皮切りに、トヨタなどの法人営業で驚くべき成績を挙げられ、後に監査法人トーマツの顧問などを歴任されました。
笠さんからは「営業は会う前に7割が決まる、お客様個人の好きなものごとがわかれば半分終わったも同じ」と教わりました。私が講演で伝える「かわいいやっちゃ」と思われるコミュニケーション術は笠さんから学んだのです。最初にお客様になってくださった方と最晩年まで個人的につきあう「情の深さ」に感動し、時には富士山頂から数百枚の暑中見舞いはがきを出す「遊び心」と「見えない努力」に驚いたのです。
日興證券で出会った3人の師匠と、家族ぐるみのおつきあいができたことが、私の喜びであり誇りです。起業家になるための大きな財産だと心から感謝しているのです。
A.生涯の師を3人見つける
【バックナンバー】
Q09.失敗するのが怖い
Q10.部下がいないうちは大きなことに挑戦できない?
Q11.自分の力不足をさらけ出すのが怖い
Q12.人から笑われるのが怖いんです
Q13.「とるべきリスク」とはどんなものですか?
Q14.もっと大きな仕事をしたい
Q15.未来を見通す目がほしい
Q16.すぐに現状に満足してしまう
ボードメンバープロフィール
くめ のぶゆき氏
久米信行(くめ・のぶゆき)
1963年東京下町生まれのTシャツメーカー三代目。
慶應義塾大学経済学部卒業後、87年、イマジニア株式会社に入社。ファミコンゲームソフトのゲームデザイナー兼飛び込み営業を担当する。
88年に日興證券株式会社に転職し、資金運用・相続診断システムの企画開発、ファイナンシャル・プランナー研修で活躍。
94年に家業である久米繊維工業株式会社の代表取締役に就任。
日本でこそ創りえるTシャツを目指し、グリーン電力とオーガニックコットンを生かす環境品質と、
クリエイターとJapanCoolを共創する文化品質を追求。
個人的なTシャツコレクションも数千枚に及び、全国のTシャツアート展・ワークショップ・エコイベントを支援する。
明治大学商学部「ベンチャービジネス論/起業プランニング論」講師。NPO法人CANPANセンター理事。東京商工会議所墨田支部IT分科会長。社団法人墨田区観光協会理事。
著書に、10万部を突破した『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』(日本実業出版社)、
Amazonでビジネス3部門第1位を獲得した『メール道』と『ブログ道』(ともにNTT出版)がある。
連載は、「経営者会報」「日経パソコン」「日経ネットマーケティング」「日経トップリーダー」ほか多数。
Twitter ID @nobukume
facebook+YouTube nobukume
- 久米信行氏新刊の見本出来のお知らせと出版記念イベントのご案内 [07/05]
- 【新著連載】Q33.商品や自分を売り込むのが苦手です [07/04]
- 【新著連載】Q32.「お前がやれ」と言われると躊躇する [07/03]
- 【新著連載】Q31.人前で堂々と意見や主張を言えない [07/02]
- 【新著連載】前例がないことに挑戦できない [07/01]
- 【新著連載】Q29.見栄っ張りでプライドが高すぎる [06/27]
- 【新著連載】Q28.シナリオを描くには? [06/25]
- 【新著連載】Q27.現状に満足しないで生きたい [06/20]
- 【新著連載】Q26.自信のあるアイデアなのにうまく伝わらない [06/19]
- 【新著連載】Q25.公私混同のほうがうまくいく? [06/18]
- 【新著連載】Q24.社内の理解が得られない [06/11]
- 【新著連載】Q23.自分ひとりでがんばってもムダですか? [06/10]
- 【新著連載】Q22. 困ったときに人の力を借りるのが苦手です [06/07]
- 【新著連載】Q21. 新しいことをやりたいんです [06/04]
- 【新著連載】Q20.周りが消極的です [06/03]
- 【新著連載】Q19.仮説はどうやって立てればいいのですか? [05/28]
- 【新著連載】Q18.人と違った情報が得たい [05/27]
- 【新著連載】Q17.つきあう人の幅を広げたい [05/24]
- 【新著連載】Q16.すぐに現状に満足してしまう [05/23]
- 【新著連載】Q15.未来を見通す目がほしい [05/22]